[REQ_ERR: 404] [KTrafficClient] Something is wrong. Enable debug mode to see the reason.高校留学で1年間休学・留年しても大丈夫?進学や就職に不利になる?|休学留学メリット&デメリット | 高校留学マガジン

高校留学で1年間休学・留年しても問題ない?進学や就職に不利になる?|休学留学のメリット&デメリット

交換留学や私費留学で1年間の長期留学をして、帰国後は日本の高校に復学する場合、できれば留学前と同じもとの学年(自分と同い年の学年)に戻りたいという人は多いのではないでしょうか。

しかし、学校の方針で許されなかったり、日本の高校と海外の高校では学習範囲や学習スピードも異なるため、学習面での遅れを考慮すると休学せざるを得ないという場合もあるでしょう。

そこで、この記事では1年間の留学期間を「休学扱い」にした場合のメリット・デメリットについてまとめました。帰国後の進級計画は、高校卒業後の大学進学にも関わってくる重要なポイントです。しっかり把握して留学計画に活かしてくださいね!

「留学扱い」「休学扱い」の違いって?

高校在学中に長期留学に行く場合、在籍している高校でその留学期間をどう扱うか決めなければなりません

日本の高校における留学の取り扱いには「留学扱い」と「休学扱い」の2種類あり、どちらにするかは留学する本人の意志だけで決められるものではありません。最終的には在籍している高校の学校長が決めることになります。

◆留学扱い
留学中の履修を1学年の単位と認定し、帰国後は遅れずにもとの学年に進級(または卒業)する
◆休学扱い
留学期間を休学とし、帰国後は出発時の学年(1年下)に復学する

留学に対する方針や考え方は学校によって異なるので、留学を計画する際はまず学校の担当者や先生に確認するようにしましょう。

高校留学を「休学扱い」にする人っているの?

実際に高校留学を経験した高校生の実態を見てみましょう。こちらは世界で最も歴史のある高校生の交換留学団体 AFS日本協会 が実施した帰国生アンケートで、1年間交換留学に行った高校生の留学の扱いについて聞いたものです。

アンケート結果を見ると「休学扱い」と「留学扱い」はほぼ半々で、やや「休学扱い」のほうが多いという結果に。「休学扱い」の多さに驚いた人も多いのではないでしょうか。

▼留学扱い・休学扱いのどちらで留学した?
※データ引用元:一般財団法人AFS日本協会 「進路についての帰国生アンケート」(2014〜2016年出発・1年間の交換留学に行った高校生対象・有効回答数386人)

 

高校留学を「休学扱い」にするメリット4つ

高校を1年間休学(=留年)と聞くと、世間的な印象もあってか、どうしてもマイナスのイメージが強くなりがちですが、実際にはメリットがたくさんあります。

❶日本の高校の授業料が免除される

日本の高校を休学扱いにした場合、一般的に休学している期間の授業料は全額免除、または減額になる場合がほとんど。反対に留学扱いにした場合は、留学期間中も日本の学校に在籍していることになるので、授業料を支払わなければならないケースが多いようです。

つまり費用面だけを見れば「休学扱い」にしたほうが “お得” ということになります。

ただし留学中の学費・授業料についての規定は、国公立・私立など学校によって異なるので、詳細は在籍する高校に確認してくださいね。

❷留学先での生活に集中できる

留学生のなかには、日本での学習が遅れないよう留学中に日本の高校の履修科目を勉強する人もいるようですが、せっかくの海外留学、できれば現地でしか味わえない・体験できないことを十分に満喫して、留学したからこそ身に付く力を最大限伸ばしたいですよね。

休学扱いにすれば、日本の高校での遅れを心配する必要がありません。留学先での学校生活や交流にすべてを注ぎ込むことができるので、1年間の留学経験がより充実したものになるでしょう。

 

❸英語力を武器に新学年をスタートできる

休学扱いにすると1つ下の学年に復学することになるので、周囲の生徒よりも英語力が一歩も二歩もリードした状態で新学年をスタートすることができます。また留学扱いと違って、その他の科目についても学習の遅れを心配する必要はありません。

英語科目は日本の大学受験でもかなりのウェイトを占めるので、留学で培った英語力は大きな武器になります。また英語にかける分の時間を他の科目に費やせるのも、大きなメリットと言えるでしょう。

*下の図は、1年間日本の高校を休学してスクールイヤーが夏始まりの国(アメリカ、カナダ、イギリスなど主に北半球の国)に留学した場合の年間スケジュールイメージです。1学期いっぱい日本の高校に在籍し、帰国後は留学前と同じ学年(実際には1つ下の学年)の2学期に復学することになります。

 

❹交友関係が2倍3倍に広がる

知らない人だらけの学年に復学するのは…と躊躇する人もいるでしょうが、1年間の海外留学経験で培ったコミュニケーション能力は、帰国後の日本の学校生活でも必ず活きてきます。

留学前の学校生活で出会った友人、留学先で出会った様々な国の友人、そして帰国後に新しい学年で出会う友人・・・休学をすることで自身の交友範囲が2倍、3倍にもなります。

高校時代に出会った親友は、一生の宝物だとも言われます。高校生の時期に交友関係を広げられることは、人生にとって必ずプラスになるはずです。

高校留学を「休学扱い」にするデメリット2つ

留学のために高校を休学するデメリットを下に2つ挙げましたが、これらは考え方次第ではプラスに捉えることもできます。

❶同期のいない淋しさ・心細さ

一緒に高校に入学した友人たちと同時に卒業できないことに、淋しさや心細さを感じる人は多いでしょう。特に中高一貫校の場合は、中学からの関係で横の繋がりも強いので、より一層強く感じるかもしれません。

しかし学校生活を考えてみると、1学年上に友人がいることで縦割りの学校行事で活動しやすかったり、大学受験のリアルな情報が入手しやすかったり、プラスの面も大きいと言えます。先に経験した先輩として進路などいろいろな悩みの相談相手にもなってくれるでしょう。

 

❷大学受験の準備が遅れる(特に気持ちの面)

進学校などでは入試に向けた受験対策が高校2年生(早ければ高校1年生)頃から始まります。休学する場合は1つ下の学年に復学するので、基本的に履修科目の抜けもれや学習面での遅れはありませんが、大学受験に向けての気持ちに多少の温度差を感じるかもしれません。特に高校2年、または高校3年から留学をスタートする場合は、帰国したら周囲はすっかり大学受験モードということもあるでしょう。

日本の大学への進学を希望する人は、留学する前にあらかじめ大学進学目標を決めておくことが大切です。たとえば1年間の留学経験を活かして、AO入試や推薦入試を狙うのも手。帰国してから慌てることのないよう、事前にしっかり計画しておきましょう。

下の記事も参考にしてくださいね!

「休学」の学歴は就職活動に不利になる?

最後は、高校生の皆さんにとってはまだ少し先の話ですが「就職活動への影響」について。

結論から言うと、高校留学のための休学が就職活動で不利になることはまずありません(ただし留学を途中でやめたなどの場合を除く)。むしろ1年間休学をしてどっぷり留学生活をした経験やそこで培われた力は、採用企業から高く評価される傾向にあります。

実際に、若者の海外留学を支援する国家的プロジェクト 「トビタテ!留学JAPAN」が行ったアンケートによれば、企業の約64%が「留学経験者を積極的に採用したい」と回答し、さらに採用担当者の7割は「高校時代に留学しておいてほしい」と答えています。アイデンティティや自我がもっとも芽生える高校生の時期に、異文化交流などさまざまな体験をすることで、より魅力のある人間形成がなされるからです。

↓下のコラムは「トビタテ!留学JAPAN」の発起人でありプロジェクトリーダーである船橋力さんがテレビ番組(日テレNEWS23「留年気にせずに」100年時代の留学事情)で話されたものです。一部を抜粋して紹介します。

これまでだと留年は、ちょっと後ろめたい思いもありましたが。 これからは100年時代ですね。100年時代において若いときの1~2年は関係ないと。企業の採用担当者も、1年ほど全然違った体験をしてもらってきたほうがいいと。確かに、経済的に、家計を早く自立してささえなくちゃいけないという人もいるかと思うんですけど、今、留学の場合、留年しても学費はタダとかの免除が出てきているので、そういう面も含めて結構、留年も増えています。ここは良い経験をしたほど、良い大人になって良い社会人生活を得られるのではと思っています。文科省から怒られるんじゃないかと思って書いてますけど、「留年上等」ということで。 それだけ同じ高校の中でも密度の濃い生活が送れるという意味ですかね。留年という考え方もこれから改めていかないといけないかもしれませんね。 むしろ学年が落ちても友達が倍できるみたいな。
引用元:日テレNEWS23「留年気にせずに」100年時代の留学事情

高校時代の1年間は
何にも代えがたい貴重な時間
です。

留学期間を休学扱いにするかどうかは、在籍している高校の方針や留学する本人の意志、また家族の考え次第ですが、高校留学による「休学」を必要以上にマイナスに捉えることはないのではないでしょうか。メリット・デメリットを踏まえて、じっくり検討してみてくださいね。

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