[REQ_ERR: 404] [KTrafficClient] Something is wrong. Enable debug mode to see the reason.高校生の留学に必要な英語力はどれくらい?英検で何級?CEFRや英語資格試験のスコアを使って詳しく解説! | 高校留学マガジン
  • HOME
  • 記事一覧
  • 英語学習
  • 高校生の留学に必要な英語力はどれくらい?英検で何級?CEFRや英語資格試験のスコアを使って詳しく解説!

高校生の留学に必要な英語力はどれくらい?英検で何級?CEFRや英語資格試験のスコアを使って詳しく解説!

高校留学に行くにはどれくらいの英語力が必要なのでしょうか。

ここでは高校留学する際に必要な英語力の目安を、主要な英語資格試験の級やスコアに照らし合わせて詳しく解説していきます。

アメリカやカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスなど英語圏の国への高校留学を希望する人は、ぜひ参考にしてくださいね!

語学スキルの目標設定に欠かせない指標「CEFR」

まずはじめに、自身の語学習得レベルを把握したり目標設定をする際に欠かせない指標「CEFR」について解説します。知っている人は読み飛ばしてくださいね。

CEFRの正式名称は
The Common European Framework of Reference for Languages/ヨーロッパ言語共通参照枠。CEFRと書いてセファールと読みます。

CEFRは語学のコミュニケーションスキルのレベルを表す国際的な指標で、母国語ではない外国語を学ぶ人たちがどれくらい言語を習得したかを分かりやすく示すために用いられています。
2001年に欧州評議会(Council of Europe)から発表され、現在ではヨーロッパを中心に世界中の語学教育の場で活用されています。

◆CEFRのレベルは大きく分けて6段階

CEFRの語学習得レベルはA1/A2/B1/B2/C1/C2の6段階に分けられます(こちらをさらに11段階に細分化したものもあります)。

[CEFR 6段階のレベル分け]

A1[初級レベル]
  • よく使われる日常的表現や最低限の単語が分かる
  • 相手がゆっくりはっきり話せば簡単な会話ができる
  • 自己紹介など個人的情報について質問したり答えたりできる
A2[基礎レベル]
  • ごく基本的で直接的に関係する領域(自分自身・家族情報・買い物・地元の地理・仕事など)においては文や表現が理解できる
  • 簡単で身近な事柄であれば日常会話が分かる
  • 時間をかければ文章を組み立てることができる
B1[中級レベル]
  • 学校や仕事、旅行先などで普段出会うような身近な話題であれば会話の要点を理解して対処できる
  • 身近で興味のある話題なら筋の通った簡単な文章を組み立てることができる
B2[中上級レベル]
  • 複雑な文章の主要な内容を理解できる
  • ネイティブと緊張せずに流暢かつ自然にやり取りができる
  • 幅広い話題について明確で詳細な文章を作ることができる
C1[上級レベル]
  • 高度な内容の長文をニュアンスも含めて理解できる
  • 流暢かつ自然に自己表現ができる
  • 学問やビジネスの場でも柔軟かつ効果的に言葉を用いることができる
  • 複雑な内容でも明確でしっかりした構成の詳細な文章を作ることができる
C2[最上級レベル]
  • 聞くこと、読むこと全てを容易に理解できる
  • 流暢かつ自然かつ正確に自己表現ができる
  • 口語的な表現や文学的な表現、複雑な文法など全ての表現を難なく理解できる

◆CEFRはどんな場で使われている?

CFERの指標は日本国内でもさまざまな場で活用されています。

たとえば、語学テキストや参考書のレベル表記
英語学習用の教材には英検対策、TOEIC対策、日常会話、旅行英語、ビジネス英会話などさまざまな種類がありますが、各教材が目指す語学の習得レベルとして「CEFR」の指標が使用されています。

身近なところでは、NHK語学のテキストや英単語の参考書などにCEFRレベルが表示されています。

語学テキストを選ぶ際の目安として、たとえば「旅先でネイティブとちょっとした会話を楽しむ」ことが目的ならば、CEFRがA2のテキストを選ぶと良いということになります。家にある英語教材にCEFRの表記がないかチェックしてみてくださいね。

また、語学学校や英会話スクールに入学する際に語学習得レベルのチェックに使われたり、さまざまな国籍の人と交流する場面で「私は英語がB2、ドイツ語はA2レベルです」などと自身の言語レベルをわかりやすく伝えることもできます。

高校生に身近なところだと大学入試。推薦入試やAO入試など大学入試の英語力審査に複数の英語資格試験(英検やTOEICなど)のスコアが採用されていますが、それぞれの英語資格試験のレベルを横並びで見るための指標としてCEFRが活用されています。

高校留学するのに必要な英語レベルはCEFRでどれくらい?

CEFRの指標を理解したところで、いよいよ本題です。高校留学に行くには、CEFRのどのレベルの英語力が必要になるのでしょうか。

高校留学スタート時点の英語力は
CEFRのB1レベルが理想
 です。

*おさらい* CEFR B1レベルの言語能力
・学校や仕事、旅行先などで普段出会うような身近な話題であれば、会話の要点を理解して対処できる
・身近で興味のある話題なら、筋の通った簡単な文章を組み立てることができる

B1レベルの英語力があれば、留学先の高校やホームステイ先などでネイティブや異国の留学生たちと英語を用いてある程度のコミュニケーションが可能です。英語を使って活動的に交流することで、留学中により高いレベルの英語力習得が期待できます。

日本人が苦手とするリスニングやスピーキングでは、B1レベルの英語力があっても留学先でやり取りに苦しむ場面も多いでしょうが、高校留学スタート時点での英語力としては、B1レベルあれば問題ないでしょう。

1つ下のA2レベルだと特定の場面や限られた話題でしか英語を使ってコミュニケーションできないので、留学先でも英語の勉強ばかりに時間を費やすことになり、高校の授業についていくのも非常に大変です。またはじめのうちはネイティブとあまり交流もできないので、B1レベルと比較するとコミュニケーションによる語学習得のメリットを得づらい状況がしばらく続くことになります。せっかく外国の高校に通っているのに、もったいないですよね。

◆CEFRのB1レベルは「英検」だと何級?

ではCEFRのB1レベルがどの程度の英語力なのか、日本人にもっとも馴染みのある「英検」の級に照らし合わせて見てみましょう。

下の表は文部科学省が発表している各英語検定試験とCEFRの対照表です。こちらの表を見ると、CEFRのB1レベルは英検2級〜準1級だとわかります。

英検の各級の目安は、準2級=高校中級程度、2級=高校卒業程度、準1級=大学中級程度なので、高校留学するためには高校3年間で学ぶレベル(日本の大学入試レベル)の英語力があることが望ましいということになります。

[各資格・検定試験とCEFRとの対照表]

データ引用元:各資格・検定試験とCEFRとの対照表(文部科学省 平成30年3月)

◆交換留学に必要なELTiS合格ラインもB1レベル

高校交換留学を希望する場合、各留学団体が行う選考試験に合格しなければなりませんが、その選考試験の英語力審査として採用されているのが「ELTiS/エルティス」です。

ELTiS(English Language Test for International Students)は、アメリカの高校で現地の生徒たちと一緒に授業を受けるために必要な「聴き取り能力」や「読解能力」があるかをチェックする英語力判定テストのこと。

アメリカの高校に留学するためには現地の受け入れ高校に対してELTiSスコアの提示が必要で、一定以上のELTiSスコアがないとアメリカ全土の高校において交換留学をすることはできません。またアメリカ以外の国の高校であっても、多くの留学団体で選考審査の英語テストとしてこのELTiSを採用しているため、交換留学を希望する高校生は留学国を問わずELTiSの試験をクリアする必要があります。

アメリカ交換留学に行くためには、ELTiSで8割以上の正答率(50問中40問正答)が合格ラインの目安とされていて、その難易度は実際に受験した人の声を参考にすると、ELTiS正答率8割=英検2級〜準1級くらいのレベルとされています。ELTiSの基準で見ても、高校留学するにはB1レベルの英語力が望ましいということがわかりますね。

▼ELTiSの詳しい情報はこちら▼

高校留学前後の英語力は英語資格試験でチェック!

高校留学をする目的の1つに「英語力アップ」がありますが、具体的な目標として英語資格試験の級やスコアを掲げるのがおすすめです。

たとえば1年間のアメリカ高校留学に行くならば、留学前がB1(英検2級)レベルなら、留学後はB2(英検準1級)レベル突破を狙いましょう。高校留学生活を送るうえで具体的な数値目標を持つことはとても大切です。

◆自分の進路に必要な英語資格試験を選んで受験しよう

日本の高校生にメジャーな英語資格試験といえば英検かTOEICですが、それ以外にも日本国内で受験できる英語試験にはTOEFLやIELTS、ケンブリッジ英語検定などさまざまな種類があります。

これらの英語資格試験はそれぞれ目的や用途、活用できる場が異なります(下図参照)。

[英語資格検定 ターゲットイメージ]

たとえば国内の大学入試で英語資格試験のスコアを活用したいなら英検やTOEIC、アメリカの大学に進学したいならTOEFL、イギリスの大学ならIELTSやケンブリッジ英語検定あたりが最適です。

さらに将来、外国で働きたい、外資系企業で英語を使って仕事をしたいならIELTSやケンブリッジ英語検定、日本国内の企業に就職するなら英検やTOEICのスコアが役立つでしょう。

英語資格試験は、その資格を何に活かしたいのか、活用のイメージを持って学習に取り組むことが大切です。高校卒業後に希望する進路など先々のことも考えて、受験する英語資格試験を選んでくださいね。

▼英語資格試験の詳しい情報はこちら▼

留学前に英語力を高めて高校留学生活をさらに充実させよう!

高校留学スタート時点の英語力は、留学中の英語習得スピードはもちろん高校留学生活の充実度を大きく左右します。高校留学のメリットを最大限得るためにも、留学出発までにしっかり英語力のアップに努めましょう。

また、英語資格試験で現在の自分自身の英語力を客観的に把握することはとても大切です。英語資格試験のスコアは高校留学の目標設定、さらには高校卒業後の進学や就職での目標設定としても活用できます。高校留学を目指す人はぜひ、自分に最適な英語資格試験を選んでチャレンジしてみてくださいね!

 

関連記事もCHECK!