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高校留学に反対する親を説得する方法|希望や想いばかり伝えてもダメ!親の気持ちを理解してアプローチ

高校留学の夢を諦めてしまう理由のひとつに「親の反対」があります。

親の反対を押し切って無理やり留学したという人もいますが、やはり高校留学は未成年の留学、家族の納得や応援なしに実現するのは難しいのが現実です。

ここでは留学に反対する親や家族を説得するにはどうしたらいいのか、そのポイントを紹介します。

高校留学は、高校生である『今』しかできません。あなたの思いが家族にしっかり伝わって、あなたの夢を応援してもらえますように、そして高校留学の夢が実現しますように!

STEP1 親が反対する理由・親の気持ちを知る

留学に行きたい気持ちが高まってくると、反対される度に「どうして分かってもらえないの!」とイライラが募りますよね。それで口論になってしまったり、ひたすら懇願したところで、状況はあまり変わらないかもしれません。

親を説得するにあたり、
まず大事なのは「親が反対する理由」を明確にすること。

高校生まで育て上げた大切な子どもの夢を親が反対するのには、それ相応の理由があるはず。
できれば家族で話し合う時間を作って、なぜ留学に反対なのか、親の気持ちを聞いてみてください。できるだけ冷静に、決して感情的にならないように気をつけながら話を聞きましょう。

話し合う時間が持てない、なかなか親から本音を聞き出せないという人は、考えられる親の留学反対理由を下に挙げたので、参考にしてくださいね。

 

親が留学に反対する4大理由!

❶ 留学に対する不安や心配

子どもをひとりで海外に行かせて大丈夫なのか、本当に安全なのか、事件や暴動に巻き込まれるんじゃないか、留学国の治安から滞在先の環境、学校の雰囲気、交友関係に至るまで、海外留学に対する親の不安は挙げだしたらキリがありません。

また会社の倒産や詐欺事件など悪いニュースを目にして、留学エージェントや仲介会社に騙されるのではないか、そういった不安を抱いている親がいてもおかしくないでしょう。

 

❷ 留学のメリットが分からない

何のために留学するのか、海外旅行ではダメなのか、日本では出来ないのか、留学の目的や意義、メリットが分からないので受け入れられないという親も多いでしょう。

また留学には相当の費用がかかります。大金をかけるだけの意味があるのか、いわゆる「費用対効果」については、どんな親でも気にするはずです。それは子どもの将来のことを大事に考えているからこそであって、子どものために教育資金をコツコツ貯めている家庭でも、高額な留学資金をメリットも分からぬまま簡単にポンと出すような家はなかなかないでしょう。

 

❸ 留学費用の捻出が難しい

留学にかかる費用は、留学の種類や期間、国など参加する留学プログラムによって大きく異なりますが、どんな留学でもやはりそれなりのお金がかかります。金銭的な理由で留学を反対せざるを得ないという家庭も多いはず。また、家庭における金銭的な問題は子どもには言いづらいので、あえてその理由を伏せていることもあるかもしれません。

 

❹ 離れて暮らすのが辛い・淋しい

高校生は心も身体も大人になりつつある時期ですが、親から見ればまだまだ子ども。長期留学の場合は、数ヶ月に渡って子どもの顔を見ることができなくなるので、単純に辛い・淋しいという気持ちも大きいはず。

STEP2 反対理由をふまえて親が納得する答えを用意する

親が留学に反対する理由が見えてきたら、その問題が解決できるよう答えを準備します。どんなに感情的に訴えかけたところで、そう簡単に親の気持ちは変わりません。親が反対する気持ちをしっかりと理解した上で、どうしたら応援してもらえるのかを考えることが大切です。

先ほど紹介した「親が留学に反対する4大理由」をふまえて、ひとつずつ解決する方法やアイデアを紹介していきます。自分の状況に当てはめてアレンジしてくださいね。

 

留学に対する不安や心配
信頼できる具体的な情報でマイナスのイメージをプラスに!

人はまだ見たことのない世界を必要以上に恐れるもので、大半の親が抱く留学に対する不安や心配もまさにこのパターンが多いはず。つまり、親はまだ留学について情報不足の状態だということ。

留学に対する漠然としたマイナスのイメージを払拭し、それをプラスのイメージに変えるためには、信頼できる・具体的な情報を見せて、親を安心させる・前向きな気持ちにさせることが必要です。

 

◆信頼できる・具体的な情報って?

文部科学省や各国の大使館など政府・公的機関がオフィシャルに発信している情報がおすすめです。年間どれくらいの人数の高校生が留学をしているかといった数字や、実際にあった成功事例や体験談など具体的な情報を見せることで、留学が身近に感じられ、留学をイメージしやすくなります。

またこれは「信頼できる」という点がとても重要で、親が知らない機関や会社、出元が不明な個人ブログなどは避けたほうが無難です。

 

◆親に見せたい!留学情報コンテンツ

▷文部科学省による留学支援ウェブサイト

トビタテ!留学JAPANは、日本人の高校生・大学生の海外留学を応援する国家的ビッグプロジェクト。国をあげて日本の高校生のグローバル進出を応援しています。下記の公式ウェブサイトには、高校生の留学事情や留学のメリットなど背中を押してくれる情報が満載です。冊子など紙の資料はないので、ウェブサイトを見せましょう。

▷各国大使館が協力後援の留学ガイド[無料]

大使館や公的機関の協力・後援のもと作られた留学情報ガイドブックがKBUNSHA/恵文社より無料で配布されています。送料も無料なので、ぜひ取り寄せてみてください。まとめて請求はこちらから(KBUNSHAのウェブサイトにリンク)。

 

留学のメリットが分からない
留学の目的・ゴールを明確にする

何のために留学するの? 海外経験したいなら旅行で良いんじゃない? 英語が学びたいなら日本の英会話スクールじゃダメなの?・・・そう親に言われたら、あなたは何と答えますか。

もしはっきりと説明できないならば、留学に行く「目的」と「ゴール」を今一度じっくり考えてみてください。これは留学プログラムや奨学金に応募する際も、志望動機として書類審査や面接などで聞かれることです。

目的

何のために留学に行くのか・どんなスキルを習得したいのか

ゴール

帰国後にどうなっていたいか・留学経験を将来にどう活かしたいか

親が知りたいのは、留学の一般的なメリットよりも、自分の子どもにとってどんなメリットがあるのかです。親にしっかり説明できるように、自分の言葉でまとめてみてくださいね。

▼留学の目的とゴールを考えるのに参考になる本を2冊紹介します。

1つめは「トビタテ!留学JAPAN」を立ち上げたプロジェクトリーダーである船橋力さんが書いた書籍「トビタテ!世界へ」。留学を経験した高校生の体験談をはじめ、留学の魅力や意義、なぜ留学は若者を飛躍的に成長させるのか、いかにして「トビタテ!留学JAPAN」を成功へと導いたかなどが語られています。 ▶︎Amazonで詳しく見る
もう1冊は1971年に設立した日本最大級の留学エージェントが発行している留学情報誌「留学ジャーナル」。留学ジャーナル自体は年4回発行の情報誌ですが、今回おすすめするのは留学ジャーナル別冊 未来に生きる教育を考える 小学生・中学生・高校生のための海外留学ガイド」です。昨今の留学事情や今後のグローバル教育の必要性など1冊にまとめられています。▶︎Amazonで詳しく見る

 

また親を説得するには、高校留学後の進学プランも重要です。もし帰国後に日本の大学への進学を考えているならば、高校留学の経験は大学入試の場面でとても有利に働きます。詳しくはこちらの記事をチェックしてくださいね。

 

留学費用の捻出が難しい
返済不要の奨学金・費用を抑える留学プランニング

次は留学費用の問題です。お金の話だからと言って、全て親まかせにするのはダメ。自分自身でもできるだけ留学費用を抑える方法を探して、親に相談してみてくださいね。

 

1. 返済不要の奨学金にチャレンジする

費用で悩む留学希望者の強い味方、給付型奨学金制度。トビタテ!留学JAPANをはじめ、地方自治体や留学財団などによる高校留学向けの奨学金制度は数多くあります。書類審査や面接もあるので簡単ではないですが、ぜひチャレンジしてみてください。

 

2. 費用を抑える留学プランを考える

一口の留学と言っても、留学の種類や期間、国などによって費用は大きく異なります。「1年間アメリカに行きたい!」などそれぞれ憧れの留学の形はあるでしょうが、どうしても費用面で折り合いがつかない場合は、どこかに妥協点はないか探してみてくださいね。

留学タイプで費用を抑える

交換留学 < 私費留学
全額自己負担の私費留学と比べて、滞在費と学費が免除される交換留学は比較的リーズナブルな留学。学校や地域が選べなかったり、選考試験もあるので難易度は高いですが、費用を抑えて長期留学に行きたいならば、ぜひ交換留学に挑戦しましょう。

 

留学期間で費用を抑える

短期(語学留学・サマースクール)< 長期(年間・ターム・卒業留学)
旅行と同じで、期間は長ければ長いほど費用は高くなります。どうしても長期が難しい場合は、まずは短期留学にチャレンジしてみるというのもあり。現地の高校に通えるサマースクールや異文化交流など、短期間でも充実のプログラムは数多くあります。

学校選びで費用を抑える

公立高校 < 私立高校・ボーディングスクール(寮制学校)
一般的に公立高校のほうが私立高校より学費などの費用が安い傾向にあります。

留学国で費用を抑える

アジア圏の国(フィリピン・シンガポールなど)< 欧米圏の国
留学の目的が英語の語学力アップならば、公用語の1つが英語であるフィリピンやシンガポールなどアジア圏の国を選択するのも良いでしょう。物価も安いので、食費や移動費など現地で使うお金もかなり抑えられます。
また欧米圏の国で見ても、オーストラリアやニュージーランド、カナダは公立高校で積極的に留学生を受け入れているため、アメリカやイギリスと比べてやや費用負担が低い傾向にあります。

留学エリアで費用を抑える

郊外の田舎 < 都心部
同じ国の中でも、郊外の田舎エリアのほうが都心部に比べると生活費や交際費などの費用は比較的抑えられるでしょう。留学が長期になる場合は、毎日の出費が意外と響いてくるものです。

 

離れて暮らすの辛い・淋しい
留学中の親子のコミュニケーションルールを決める

ほんの数十年前までは海外との通信と言えば手紙か国際電話くらいでしたが、現代ではLINEやSkypeなど通信手段も進歩してしているので、世界は意外と身近です。

スマホとWiFiさえあれば、簡単に電話やビデオ通話ができる時代。学校や街中、ホームステイ先のお宅などにWiFiがあれば、無料で通信可能です。また、レンタルWiFiを日本で手配して留学先に持っていくこともできます。

3日に1回メール、週に1回ビデオ通話などルールを決めて、留学中の親子のコミュニケーションを具体的にイメージさせてみてください。留学中はできるだけ日本語から離れたいという場合は、Instagramなどに毎日写真と英語の日記をアップするのも良いですね。物理的な距離はありますが、多少の淋しさは解消されるはずです。

親の反対は自分の “留学に対する気持ち” を整理する良い機会

今回はよく聞かれる留学の反対理由をもとにアドバイスしましたが、家庭によってそれぞれ事情は異なります。まずはよく自分の家族と話し合うことが大切です。

また、目的やゴールも決めずに中途半端な気持ちで留学するのは失敗のもと。親が反対するのは、もしかすると留学に対する気持ちの軽さを見抜いているのかもしれません。

親の反対は、留学に対する自分の気持ちを整理する良い機会です。自分で今一度よく考えてから、親に応援してもらえるよう説得にチャレンジしてみてくださいね!

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