ELTiS / エルティス対策|高校交換留学に必要な英語試験の内容・難易度・テスト対策を総まとめ!
高校生の交換留学実現には欠かせない英語テスト「ELTiS / エルティス」。
ここでは、問題の詳しい内容から難易度、合格ラインの目安、対策方法までを詳しく解説していきます!
ELTiSってなに??
ELTiS(English Language Test for International Students)とは、アメリカの高校で現地の高校生と一緒に授業を受けるために必要な「聴き取り能力」や「読解能力」があるかどうかをチェックする、英語力判定テストのこと。一般的にエルティスと呼ばれています。
アメリカの高校に交換留学するためには、現地の受け入れ高校に対してこのELTiSスコアの提示が必要になります。一定以上のELTiSスコアがないと、アメリカ全土の高校において交換留学をすることはできません。
またアメリカ以外の国の高校であっても、多くの交換留学団体で選考審査の英語テストとしてこのELTiSを採用しているため、交換留学を希望する高校生は留学国を問わず、ELTiSの対策をする必要があります。
ELTiSを採用してる留学団体はどこ?
ELTiSの英語テストは、アメリカ国務省が認可した高校交換留学プログラムの実施団体で採用されています。
交換留学を希望する人は、自身が出願する各留学団体の選考過程でELTiSのテストを受けることになります(ELTiS受験料は各留学団体の選考料に含まれている場合が多い)。
選考審査にELTiSを採用している日本の留学団体
*高校留学マガジン「高校生の交換留学を実施している留学団体」より
ELTiSってどんなテスト?
ELTiSは高校生の交換留学に特化した内容になっており、テストでは主に下の5つの能力が問われます。
- 学校生活で使う言葉を理解できるか
ex) be in the way / 邪魔になる(I can not see the blackboard because you are in the way.) - 学習活動で使う言葉を理解できるか
ex) When is ~ due? / ~の提出日はいつですか?(When is the English homework due?) - 特定分野で使う語彙や専門用語を理解できるか
ex) prime number / 素数、carbohydrate / 炭水化物、suffrage / 選挙権 - 先生や職員の指示や説明を理解できるか
ex) volunteer to ~ / ~を進んでやる(Who wants to volunteer to go first?)、put~away / ~をしまう(Put your phone away, please.) - 課題や活動の内容を正しく理解できるか
ex) fill in the blanks / 空欄を埋める(You will have to fill in the blanks.)、have~more minutes / 残り~分(You have 5 more minutes.)
この5つのポイントを軸に、英単語や文法、長文や会話の理解に加え、英語で書かれたグラフや統計を読み取るといった幅広い一般教養問題が英語で出題されます。解答形式は、すべての問題において3〜4者択一のマークシート式になっています。
ELTiSのテスト構成と問題数
・Listening と Reading の2つで構成
・計50問で試験時間は80分
◆Listening 24問(約30分)
Listeningは以下の4つのPartで構成され、解答は3者択一のマークシート。
- Part 1 Follow Classroom Directions / クラスでの先生の指示を理解する
- Part 2 Comprehend Mathematical Language / 数学の問題内容や用語を理解する
- Part 3 Understand Classroom Dialogue / クラスでの会話を理解する
- Part 4 Listen and Respond to Academic Lectures / 各分野の授業を理解する
◆Reading 26問(約50分)
Readingは以下の3つのPartで構成され、解答は4者択一のマークシート。
- Part 1 Demonstrate Vocabulary Knowledge / アカデミックな用語の語彙力をはかる
- Part 2 Read a Graph / グラフや図表を読み取る
- Part 3 Read and Respond to Academic Texts / 教科書を正確に読んで理解する
交換留学に必要なスコアは?難易度は?
留学実施団体や参加するプログラム、志望する高校などよって異なりますが、アメリカ交換留学の場合、8割以上の正答率(50問中40問正答)が合格ラインの目安とされています。アメリカ以外の国への留学でも、7割以上の正答率が目安になります。
ELTiSの難易度は一概には言えませんが、実際に受験した人の声を参考にすると、ELTiSの正答率8割が「英検2級〜準1級」くらいのレベルだとされています。
ただしELTiSの試験は、高校の授業で使用するアカデミックな分野(歴史・経済・政治・数学・生物学など)の単語力・語彙力を問われる問題が多いので、特別な対策が必要になってくるでしょう。
ELTiSのテスト対策
ELTiSは2013年から採用されたテストでまだ歴史も浅いため、市販の参考書などが充実していないのが現状です。そんな中で、受験生が今できるELTiS対策の方法を紹介します。
▶︎対策テキスト「ELTiS™受験ガイド」
また、トフルゼミナールのウェブサイトでは『ELTiS™受験ガイド』に掲載されている全内容の音声データを無料でダウンロードすることができます(基本的にPCでのダウンロード)。リスニング問題のスピードなども確認できるので、受験ガイドとあわせてぜひ活用してください。
▶︎ビデオ授業「ELTiS™対策 無料授業」
こちらもトフルゼミナールが行なっているサービスで、ELTiSのテスト対策として「Listening編」「Reading編」「英語基礎学習法編」の3つの無料動画を配信しています。それぞれ20分弱の動画で、ELTiS対策のポイントがわかりやすくてまとめられています。ぜひチェックしてみてください。
また、ELTiSは複数回受験できるので(留学団体により制限回数は異なる)、まずは一度受けてみて対策を練るのもアリ。合格ラインをクリアしなければ、希望の国に留学することはできないので、早めに一度受験して自分の現在の英語レベルを確認すると良いでしょう。
ELTiS対策は留学先で必ず役に立つ!
ELTiSのテストは現地の高校生活のリアルなシーンを想定した実用的な内容になっており、留学した先で必ず役に立ちます。
高校留学を目指す中学生や高校1年生にはかなり難しい内容になっていますが、実際に留学したらELTiSで学んだ以上の英語力が日々求められることになります。
交換留学の選考試験のためだけではなく、現地での高校生活にスムーズに適応し、留学の満足度をよりアップさせるためにも、ぜひELTiSのテスト対策に積極的に取り組んでくださいね!
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